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コラム

卒園に向けて保育士が注意すべきこととは?学年末の保育ポイント

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園児の成長を身に染みて感じられるようになる春は、旅立ちの季節でもあります。1年間、愛情を込めて見守ってきた園児たちを次のステージへと送り出すために、保育士が心がけなくてはいけないこととはなんでしょうか?

今回は、園児のより良い旅立ちのために注意したい保育ポイントについてご紹介します。

新しい環境への不安とプレッシャーを取り除く

卒園後に園児達を待ち受けているのは、小学校への進学という新たな環境へのスタート。今までと違う環境に身を置くことは、期待感と同時に不安やプレッシャーがかかります。そこで、卒園を控えた園児たちの不安やプレッシャーを丁寧に取り除いてあげるようにしましょう。

◆お友達とはいつでも遊べることを伝える

進学したら仲良しのお友達と離れ離れになってしまうかも、と考えてしまう子どもには、「クラスが変わってしまってもお友達と遊べなくなるわけではない」「新しいお友達がたくさんできる」ことを伝え、安心感を与えてあげましょう。また、「ランドセルを見せに来てね」「運動会には遊びに来てね」など、卒園しても遊びに来ても良いということを伝えてあげるのも、不安を取り除く要素の1つになります。

◆自信をつける

不安は自信のなさからも生じます。そんな時は、自信を持てる事柄を増やしてあげましょう。自分の名前を書けるようにする、お箸を上手に使えるようにする、ちょうちょ結びがキレイに結べるようにするなど、些細なことで構いません。小さな積み重ねが大切です。時には、お友達同士でお互いの成長を褒め合ったりする機会を設けるのも効果的です。

◆通学路に慣れる

保護者に協力してもらい、通学路に慣れる練習をするのも良いでしょう。「見慣れない景色」を「見慣れた景色」にしておくことで、不安感を取り除くことができます。通学路の途中に、毎日確認するのが楽しみになるようなポイントを見つけておくのも、通学が楽しくなるきっかけになります。

新しい環境への期待感を膨らます

園児の不安やプレッシャーを取り除くと同時に、新しい環境で待ち受けている面白い出来事などを共有し、期待感を膨らませる手助けをしましょう。

◆小学校ならではのイベント

小学校では、今までにはなかったイベントが存在しています。給食やクラブ、係や委員会活動など、進学をしたらできること、待っている楽しい活動のお話をし、ワクワクする気持ちを膨らませてあげましょう。

◆新しい道具やアイテムの紹介

ランドセルに黒板、学習机や筆箱、小学生に上がると学びや遊びで使う道具も増えます。お友達と共有して使用するものだけではなく、自分だけの道具も増えることでしょう。そこで、進学したら使う道具を実際に見せながら紹介するのも良いでしょう。同時にどんな使い方をするのか一緒に考えを巡らせることで、子どもの想像力を掻き立てることもできます。

一人一人にあった課題でステップアップ

一年間を振り返り、園児たちの成長できた点、成長が目標に達していない点などを整理整頓し、個人対応を心がけながら、旅立ちに向けた準備をしましょう。経験を積ませ、苦手意識などを克服させておくことも重要になってきます。

◆園児ごとにあった課題を見極める

子どもの成長度合いは個々によって異なりますが、1年前にはできなかったことが、できようになったという事柄が誰しもあるはずです。記録表などの資料をきちんと見直しながら、どのような成長がこの1年であったのかの整理をしておきましょう。成長できた点はきちんと褒め、次のステージに向けた新たな課題を見極めましょう。課題を整理しておくことで、小学校への引継ぎもスムーズに行えるようになります。

◆新たな課題への準備運動

旅立ちに向けた子どもの状態を確認しながら、余裕があるようであれば、新たな課題への取り組みを始めても良いかもしれません。慣れた環境、信頼関係が構築された状況下にあるうちに、次の課題に向けた準備運動をしておくことで、新しい環境下で感じる不安やプレッシャーを軽減させることができます。

まとめ

園児の成長を実感できるタイミングは、園児の成長を引き上げるチャンスでもあります。新しい環境へと旅立つ園児たちのために、丁寧な対応を心がけましょう。子どものやる気に火をつけ、モチベーションアップを図ることは、子どもの成長を見守り、支えてきた人間だからこそできることでもあります。

園児の旅立ちをより良いものにするために、ぜひ、今回紹介した事柄を参考にしてみてください。


また、この時期は自分自身の環境についても見つめなおす機会が多い時期でもあります。子どもたちだけではなく、自分自身も新しい環境に飛び出してみたい、挑戦してみたい、とお考えの方は、お気軽にご相談ください。