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コラム

正しい手洗い・うがいを覚えて、ウイルスに負けずに健康に過ごそう!

お役立ちコラム

本格的な冬に向けて日に日に寒さが増してくる季節。季節の変わり目に加え、空気も乾燥してくるこの時期は、風邪などのウイルスに注意が必要です。手洗い・うがいは衛生保持とともに感染予防に効果的です。園内の集団感染を防ぐためにも、子どもたちに正しい手洗い・うがいを指導し、習慣化を目指しましょう。

正しい手洗いを身につけよう!

手洗いの重要性を知ろう

手には想像するよりも多くのウイルスが付着しています。階段の手すりやドアノブ、トイレの洗浄レバーにエレベーターのボタン、私たちは生活をする中で無意識のうちにさまざまなものに手を触れています。
大抵の人は、くしゃみや咳をする際に口を手で覆いますが、その人がもし風邪を引いていて、その手で階段の手すりに触れていたとしたら、そこが風邪ウイルスの感染経路になってしまいます。実際に、病原体を周辺の環境表面から体内に移動させる伝播経路として「手」を介した感染が一番多いと考えられています。
だからこそ、手を洗い清潔に保つことは、健康な生活をする上で欠かせないことなのです

手洗いに適した環境を整えよう

手洗いをきちんと行ったとしても、不特定多数の人が使用するタオルで手を拭いていては意味がありません。保護者の方々に協力をしてもらい、子ども達が個人で使用できるタオルを用意するようにしましょう。それが難しい場合は、ペーパータオルを使用するか、共用タオルを使用した後にアルコール消毒を必ず行うようにしましょう。

また、手洗いをする際は流水で洗うだけでなく、石鹸を使うようにしましょう。石鹸には殺菌作用がある為、手洗いの効果を上げることができます。その際、泡タイプのものを使用した方が手のシワの奥まで殺菌効果が行き届きやすくなります。固形タイプのものや液体タイプのものを使用する場合でも、よく泡立ててから使用すると、同様の効果が期待できます。

正しい手洗いの手順を子どもに身につけてもらうには、紙芝居や絵本を使って手洗いの重要性を伝えたり、手洗い場に洗い方のポスターなどを設置するのも効果的です。

手洗いは楽しく身につけよう

きちんと手を洗えているのか、視覚化してチェックするのも面白いかもしれません。でんぷんのりを手に塗り、乾かしてから手を洗い、その後に水で薄めたヨード液につけると洗い残しのある部分の色が変わる為、気をつけて洗わなくてはいけない部分が分かります。子ども自身が、ちょっとした実験感覚で気を付けなくてはいけない部分を認識できるので意識付けに効果的です。


最近では、子どもたちに楽しく手洗いを身につけてもらえるように、手遊び感覚で手洗いの手順やポイントを学べる「手洗い歌」なども存在しています。

■参考URL
・花王 ビオレU ハンドシリーズ「あわあわ手洗いの歌」
https://www.kao.co.jp/bioreu/family/hand/song/
・シャボン玉石けん「シャボンちゃんの手あらいうた」
https://www.shabon.com/information/list/article.html?entryCode=2020.04.03

正しいうがいを身につけよう!

うがいの重要性を知ろう

風邪のウイルスは、空気の出入り口である鼻やのどの繊毛細胞に感染し、増殖をしながら、細胞の破壊活動を広げていきます。破壊されてしまった繊毛細胞は、繊毛が抜け落ちてしまうため防御力が低下し、よりウイルスが感染しやすい環境が整ってしまいます。
うがいをきちんと行うことで、鼻や口から吸いこんでしまった空気中のウイルスを増殖する前に洗い流すことができますし、のどが本来持つ防御機能を高めることができます。乾燥する季節にのどの乾燥を防ぎ、潤いを与えることで粘膜が弱まることを防ぐ役割も果たします。
だからこそ、うがいは手洗いと同様に健康な生活をする上で欠かせないことであり、習慣化したい事柄なのです。

身につけたいうがいは2種類

うがいには主に、口内の汚れを物理的に落とすことを目的とした「ブクブクうがい」と、のどの奥についたホコリや汚れを取り除くことを目的とした「ガラガラうがい」の2種類があります。どちらも身につけたいうがいではありますが、ブクブクうがいの方が比較的早く身につけることができるので、子ども達の成長に合わせつつ、順々に練習するようにしましょう。

「ブクブクうがい」は、口内の洗浄を目的としているので、左右偏りがないよう交互に頬を膨らませ、口内の水をブクブクと3~4回動かします。15~20秒を目安に行いましょう。

「ガラガラうがい」は、のどの奥の汚れを取り除くことを目的としているので、きちんと上を向き、のどの奥に水が当たるのを意識してガラガラとうがいをします。この際、「あー」と発音するように行うと、のどの奥に水があたりやすくなります。こちらも15~20秒を目途に行いましょう。「ガラガラうがい」は、「ブクブクうがい」の後に行う方が、より効果的です。

うがいをする時の注意事項

うがいをする際は衣服や床を濡らすことがないよう、コップを使うと良いでしょう。衛生面を考えると、共用のコップを使用するのはあまり好ましくないため、保護者に協力を仰ぎ、コップを個別に用意するようにしましょう。水を吐き出す際も、勢いよく吐き出してしまうのではなく、周囲に水撥ねしないよう、流し台にそっと吐き出し、飲み込まないようにしましょう。

もし、うがいの仕方をなかなか身につけられない子どもがいたら、うがいをしている保育者の頬に触れさせ、動きや音を一緒に確かめながら行うと良いでしょう。初めのうちは、子どもの顔の向きを手を添えて補助したり、水を吐き出すタイミングを教えてあげるなど援助をしつつ、徐々に1人で行えるよう促していきましょう。

まとめ

保育園のような集団生活では、集団感染を引き起こさない為の予防や衛生保持が重要になってきます。手洗い・うがいは普段からできる感染予防対策です。登園時、お友達と遊んだ後、お食事の前と、手洗い・うがいの習慣を身につけるようにしましょう。風邪が流行する時期などは、手洗いの後にアルコール消毒をする、うがいはうがい薬を用いて行うなどの対策をすると更なる効果が期待できます。

子どもも働く保育者も安全に安心して過ごせる環境づくりは、とても重要です。同僚や先輩社員と意見交換をしながらより良い環境づくりを心掛けましょう。もし、保育者同士の助け合いが望めない職場に勤めているのなら、転職するのも選択肢の1つです。悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。