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コラム

保護者との交流。信頼関係を築くための懇談会成功ノウハウ

お役立ちコラム

保育園で働く上で、園児や共に働く先生たちとの信頼関係構築は大切です。それだけでなく、園児の保護者との信頼関係構築もスムーズで円滑な保育には必要になってきます。懇談会は、保育者と保護者、保護者同士が直接意見を交わしながら交流ができる数少ない機会です。

そこで今回は、懇談会にまつわる注意事項やポイントをご紹介します。

年度初めの懇談会で話しておくべきこと

年度初めの懇談会ではまず、これから1年間どのような保育を行っていくかを伝えましょう。保育方針や、クラスの目標をきちんと説明しておくことで、今後の行事や保育が行いやすくなります。

また、最近クラスで流行っている遊びや人気の絵本など、子ども達が園で具体的にどのように過ごしているのかを伝えることも大切です。同時に、自宅で過ごす中で子どもの様子に違和感を覚えたり、変化を感じることがあれば、なんでも伝えて欲しい旨を忘れずにお願いしておくようにしましょう。

トラブルになりやすい行動について説明をしておくことも大切で、子どもの年齢や発達状態によって生じる行動への理解を事前に促しておくことで、トラブルを回避できることもあります。

懇談会をより盛り上げるための工夫

懇談会をよりよいものにするためには、事前の準備が大切です。懇談会でどのようなことを話すべきか、園側の意見を統一しておくようにしましょう。伝えるべき内容に抜け漏れが生じないよう、当日配布できる基本的な事項や要点をまとめたプリントを作成しておくのも効果的です。

懇談会当日は、保護者が発言しやすい雰囲気づくりも大事になってきます。一方的に報告事項を伝えるだけではなく、保護者が質問をできる場を設けるようにしましょう。保護者同士が情報交換できる場をつくることで保護者の方が抱えている課題が見えやすくなります。

ここで1点注意しなければいけないことがあります。それは、保護者同士のお喋りがヒートアップしてしまい、こちらの伝えたい話を聞いて貰えない事態になってしまうことです。そういった事態をまねかない為にも、懇談会が始まる前に「大事な話があること」「話し合いの場をきちんと設けるため、まずは私語を謹んで話を聞いて欲しいこと」をきちんと伝えるようにしましょう。

懇談会、あるある事態と対処法

◎緊張して上手く話せない

保育士になりたての頃は、年齢も社会人経験も先輩な保護者の方が多く、そんな方々の前で発言することに緊張をしてしまいがちですが、それは当然のことです。完ぺきにこなそうと気負う必要はありません。素直な気持ちで誠意をもって、子ども達の普段の様子や今後の保育方針などについて伝えるようにしましょう。保育のプロとしての姿勢を示すことで、保護者の方々の信頼を得ることができるでしょう。

◎堅苦しい雰囲気になってしまい盛り上がらない

質問や意見があまり出てこず、少し気まずい空気が流れてしまうこともあります。そんな時は、こちらから話題を振ってみるのも良いでしょう。例えば、兄弟がいる保護者に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)の時はいかがでしたか?」と体験談を聞いてみるのも良いですし、子育てで悩んでいること、自分の子どもの良いところなどテーマを決めて順番に発表してもらうのも良いでしょう。

◎スケジュール通りに進行しない

予想以上に話が盛り上がってしまったり、話好きな保護者がいて度々内容が脱線してしまったりと、予定通りに進まないことも。懇談会は基本クラス役員が仕切ってくれますが、よりスムーズな進行のために、話す内容や当日の流れをクラス役員の方と事前に打ち合わせをして、確認しておくと良いでしょう。内容を理解しておいて貰うことで、当日助けてもらえることもあります。きっと心強い存在になってくれることでしょう。

まとめ

保育をする上で大切なのは「信頼関係」です。懇談会は、園の保育方針や意図を保護者に、そして、保護者の抱えている不安や悩みを園に伝えられる貴重な場です。必要があれば、主任や園長にも参加していただき、園としての方針・姿勢を示し、信頼関係構築の礎としていきましょう。

もし、保育者同士の助け合いが望めない職場に勤めているのなら、転職するのも選択肢の1つです。よりよい保育環境を求めて悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひお気軽にご相談ください。