保育士の転職なら「保育Love it!(ラビット)」

コラム

転職したい保育士さん必見!求人票を見る前にやるべきことと、知っておくべきこと

お役立ちコラム

より良い環境・条件を求めていざ転職活動をはじめたときに大切な情報源となる求人票。しかし、いざ求人票を見てみると「この条件で良いのかがわからない…」「求人票に書いてある言葉が頭に入ってこない…」などの理由で、気づけば流し読みをしてしまっていた、なんてことはありませんか?

そんな方は、この記事を読みながらご自身が園に求める条件、そして求人票で使用される言葉の意味を正しく理解し、求人票のチェックポイントを定めていきましょう!

自分が『園に求める条件』のまとめ方

自分が職場に求める条件が明確化できていなければ、求人票を見ても自分の条件と照らし合わせることが出来ず、判断があやふやになってしまいます。はじめに、保育職についた理由と今の職場を離れたいと思う理由を整理してみましょう。

保育職についた理由を再確認する

養成校の学生が保育職への就職を決めた理由について、厚生労働省の資料を見てみると、なんと78.6%の人が「保育者になることが夢だったから」と答えており、自分が通っていた保育園の先生への憧れや、子どもが好きだという気持ちから保育職への道を選択した人が多いことがわかります。

次に多かった理由は「資格・免許を取得できるから」「授業を通して保育の面白さや、やりがいを感じたから」でした。

保育職に対して抱いた憧れや、免許を取得するために勉強に励んだこと、初めて保育職へのやりがいを感じた瞬間のことを再度思い出し、ご自身の保育職に対するモチベーションを高めましょう。

出典 : 令和元年度 指定保育士養成施設 卒業者の内定先等に関する調査研究

今の職場を離れたいと思う理由を整理する

保育士の退職理由として最も多く挙げられているのは「職場の人間関係」でした。職場の人間関係は就職前にはなかなか見えづらい部分であるため、よくリサーチをしておくことが大切です。

ネットで園の情報を収集することはもちろん、就職前に見学をさせてくれる園には足を運ぶなど、園の雰囲気を掴みながら、職場の人との相性を確認しておくと良いでしょう。

その他、給与や、就業時間、残業などの条件により「今の職場を離れたい」と思っている方は、条件や待遇を求人票でしっかりと確認し、ご自身の希望と照らし合わせてみましょう。
求人票から正しい情報を読み取るために、次の項目では知っておきたい言葉や、チェックしておきたい項目をご紹介します。

求人票を見るときにチェックするべきポイント

給与・手当

給与は特別な記載がない限り額面の金額が記載されています。額面は諸手当(住宅手当や家族手当)も含まれた総支給額であるため、記載されている額の約20%は健康保険や雇用保険によって差し引かれるということを念頭において考えてください。

また、園によっては次のような記載をしている場合もあります。認識の相違を防ぐためにも注意して確認するようにしましょう。


・基本給…各種手当を除いた1ヶ月分の賃金

・固定給…各種手当が含まれる毎月決まって支給される給与

就業時間(勤務時間)

就業時間は従業員が業務に当たる時間を示し、就業時間のパターンは大きく分けて以下の3つに分けられます。

・固定時間制…○時~○時のように固定で定められている

・シフト制…組織や自分の都合によって出勤日や勤務時間に変動がある

・変形労働時間制…労働時間が平均週40時間を超えない範囲で変則する

日常的に発生する残業(時間外労働)は就業時間には含まれないため、別途記載があるか確認をしましょう。

「みなし残業」「固定残業」は残業の有無に関わらず、予め一定時間分の残業代が給与に含まれているということを指しています。記載があった場合には月の平均残業時間を確認し、給与に見合っているか、自分の希望と相違がないかを確認してください。

雇用形態

正社員(正規職員)、パートタイマー、アルバイト、契約社員など、募集している雇用形態が記載されています。形態によって勤務時間や給与、休日に差があるため、ライフスタイルに合った働き方を選択することが重要です。

以外と見落としてしまいがちなのが「試用期間」。試用期間有りと記載されていた場合は、試用期間中の雇用形態と条件、正規職員への登用の可能性を確認しましょう。「待遇」や「備考」の欄に記載されていることもあります。無い場合は面談時に忘れずに質問しましょう。

休日・休暇

休日は労働の義務を負わない日、休暇は労働日であってもその義務が免除される「法廷休暇」や「特別休暇」のことを指します。主な休日・休暇の記載は以下の通りです。

<休日>

・完全週休2日制

・週休2日制

・4週8休制

・年間休日〇日

・月8~10日

<休暇>

法廷休暇…年次有給休暇、産前産後休暇、育児休暇、介護休暇など

特別休暇…リフレッシュ休暇、慶弔休暇、夏季休暇など

「完全週休2日制」と「週休2日制」は別物です。完全週休二日制は毎週2日休みがあることを指し、週休2日制は1ヶ月のうちに1回以上、週に2日の休みがあることを指しています。

1ヶ月の休みに換算すると、完全週休2日制は8日以上の休みがあるのに対して、週休2日制は少ないと5日の休みとなりますので注意をしてください。また、週休2日制であっても独自の特別休暇が充実しているなどのメリットがある場合もあるので、園に確認をしてみましょう。

福利厚生

社会保険、賞与・昇給、交通費などは福利厚生に含まれます。「社会保険完備」と記載がある場合は、以下の4つへの加入を指しています。

・雇用保険…失業した際に失業給付が受けられる

・労災保険…業務中や通勤途中にけがをした場合に保険金が支払われる

・厚生年金保険…老後に老齢厚生年金が支払われる

・健康保険…病気や怪我をした際に、70歳未満の場合3割の医療負担で医療機関の受信ができる

「法定外福利」として住宅手当、通勤手当、退職金制度、育休・産休などの会社独自に導入している手当やサービスが記入されている場合もあります。これらの金額によっては、年間の収入が大きく変わるため、求人票を見るときには福利厚生を含めた全体を収入としてイメージしておくことが大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。求人票を見るときにチェックすべきポイントを抑えておくと、園への理解が深まり、働きはじめてからの「こんなはずじゃなかった…」というギャップを軽減させることができます。

求人票の見方の他にも、良い職場へ転職をするためのお悩みやお困りごとがございましたら、まずは弊社のエージェントへお気軽にご相談ください。

厚労省 保育士の現状と主な取組

https://www.mhlw.go.jp/content/11907000/000661531.pdf