内装工事

美容室の内装工事業者を選ぶポイントとよくあるトラブル事例を紹介

美容室を開業するにあたり、内装にはこだわりたいと考えるオーナーは少なくありません。新しい美容室に来店する方も、おしゃれで洗練された美容室で髪を切りたいと思います。しかし、内装工事にはトラブルが起きやすいのはご存じでしょうか。

内装業者へ内装における自身の理想を言葉や形にして伝えることは難しいですが、せっかく開業するなら理想の内装に仕上げたいものです。

そこで本記事では、美容室の内装工事によくあるトラブル事例から、トラブルを防ぐポイントや内装業者を選ぶポイントをご紹介していきます。事前に知識を蓄えて、理想の美容室開業を目指しましょう。

美容室の内装工事でよくあるトラブル事例

女性がお店を案内している写真

はじめに、美容室の内装工事を行う際によくあるトラブルの事例を3つ紹介していきます。

騒音トラブル

工事期間中はどうしても工事の音が聞こえてしまい、近隣住民や店舗からクレームが入りやすくなります。内装工事は1~2か月程度かかるため、事前に内装工事が入ることを知らせておくとトラブルを回避できます。

ビルのテナントの場合は、左右の店舗はもちろん上下の店舗に挨拶とお詫びをしておきましょう。また、路面店の場合は近隣住民に挨拶とお詫びをしておくといいでしょう。挨拶に行けない場合、手紙で対応するのがおすすめです。その際、「工事内容」「工事が行われる時間」「休工日」「内装会社」「連絡先」を書いておきましょう。 

大家さんから追加工事の許可が下りない

物件の大家さんから工事の許可が下りないというトラブルも、美容室の内装工事ではよくあります。実際の事例をご紹介します。 

ある美容室では、内装工事を進めていく際に、追加で壁や床に穴を開ける必要が出てきました。当初の工事内容には入っていなかったので、追加で工事が必要になった場合は大家さんの許可がないと工事ができません。 

後日追加工事の許可をもらいに行くと、結果はNGでした。結局別の方法で工事をしたため、予算を大幅にオーバーしてしまいました。大家さんとは、開業後も不仲です。 

このように、賃貸契約を結んでいる物件の場合、追加で工事を行う際には大家さんの許可が必要です。大家さんと仲良くなる必要はありませんが、トラブルを防ぐためにも工事内容は明確にしておかなければなりません。

施工内容が頻繁に変更される

内装業者選びに失敗すると、施工内容が頻繁に変更になるトラブルが起きてしまう可能性もあります。施工内容が頻繁に変更になると、上記にもあるようにその都度大家さんへの許可が必要だったり、当初のプランを大幅に変更する必要があるため、工期の延長を余儀なくされます。 

すべて業者任せにするのではなく、自分自身もある程度施工の知識を付けておくようにしましょう。施工業者選びのポイントは、このあとご紹介していきます。

内装工事でトラブルを防ぐためのポイント

女性が人差し指を上に向けている写真

続いて、内装工事でトラブルを防ぐためのポイントを4つご紹介していきます。

入念な事業計画書を作成しておく

基本的に、内装工事はこだわりが強いほど予算オーバーしていくものです。したがって、予算をオーバーしてしまったとしても、開業後に内装工事費用を回収できるような事業計画書を作成しておくのが重要です。 

事業計画書の作成をおろそかにしていると、もらえるはずだった補助金や助成金の審査に落ちるなどの、資金調達面でのトラブルにも発展します。また、ターゲット層も曖昧になるので、開業しても赤字が続いてしまい倒産してしまうこともあります。 

数年先の経営状態を踏まえた事業計画書を作成することで、開業後も金銭面でのストレスを最小限に抑えられます。

内装工事の費用の相場を把握しておく

美容室の内装工事の費用相場を把握しておくことも、トラブル防止の重要なポイントです。相場としては、一坪あたり40~60万円程度となることが多いようです。ただし、人気のエリアや好立地な物件だと、相場以上の値段が付く可能性もあります。 

たとえば、駅から徒歩10分の場所にある15坪程の美容室を開業する場合、坪単価40万円で工事費用を計算すると約600万円の工事費用がかかる計算になります。しかし、設備などにこだわった場合は、この金額以上の費用がかかると考えるのが妥当です。 

費用相場を知っておけば、業者が提示した費用が高額だった場合に、スムーズに交渉できます。また居抜き物件であれば設備をそのまま使用できるので、費用を抑えることができます。物件選びは予算を考えながら行う事をおすすめします。

店舗のコンセプトを明確にしておく

内装工事に入る前に、店舗のコンセプトを明確にしておく必要があります。コンセプトを曖昧にしている美容室は、内装デザインに統一性がなく居心地の悪い空間になりがちです。また、自分の理想をちりばめた内装にしていると、工事費用も高くなってしまいます。

あらかじめ、コンセプトを明確にしておくことで必要な設備や内装デザインの把握ができ、余計な工事をしなくて済むため費用の節約にもなるでしょう。

事前に大家さんに許可を得ておく(共有)

物件の契約をし続けている限り、大家さんとの付き合いは長くなります。上記にもあるように、大家さんと必ず仲良くする必要はありませんが、最低限のマナーは守るべきです。内装工事に入るタイミングで、追加工事の可能性などを事前に知らせておくことでトラブルを防げます。

内装業者を選ぶポイント

POINTと書かれた写真

次に、内装工事業者を選ぶポイントを3つご紹介していきます。

美容室の施工事例が豊富な業者を選ぶ

美容室の内装工事を依頼するポイントのひとつは、「美容室の内装工事」の経験が豊富な業者を選ぶことです。美容室の内装工事では、ボイラーやシャンプー台など独自の機器の取扱いがあるため、実績の少ない業者が工事に入るとトラブルの原因になります。

「美容室の内装工事」の施工実績があるかどうかは、業者のホームページの施工事例で確認しましょう。施工事例がない場合は、遠慮せず担当者に質問してみてください。美容室の施工事例を見せてもらえるはずです。 

また、打ち合わせ時に美容業界の専門用語が出てきても、理解できない業者には要注意です。美容室は特に専門的な機材が多いので、経験豊富な施工業者であればスムーズな打ち合わせができるはずです。 

明朗会計の業者を選ぶ 

見積もりや打ち合わせの際に、費用がどのくらいかかるのか細かく提示しない業者には注意が必要です。特に初回の見積もりはとても重要です。業者を選ぶ際は、複数の業者に見積もり依頼をしましょう。

その際には、細かく料金を出してもらうと、施工管理後のトラブル防止になります。他社と比較した際に、納得できる回答をしてくれる業者を選択しましょう。

リピーターの多い業者を選ぶ

美容室の内装工事を得意としている施工業者は、同一の企業が複数経営している美容室の内装を、全て担当していることがあります。施工内容に納得していなければ、リピートはしないです。 

同じ企業から何度も内装工事依頼が入っている施工業者は、施工内容も丁寧に行ってくれる可能性が高いでしょう。また、オーナーの希望が工事費用をオーバーしてしまう場合でも、納得のいく提案をしてもらえるかもしれません。

信頼できる業者選びで理想の美容室開業をしよう

トラブルを防ぐためには、開業する側も事前に施工の知識を付けておくことが大切です。また、美容室のコンセプトや開業後の事業計画などを、あらかじめ明確にしておくこともトラブル防止につながります。 

内装工事は、全て業者任せにするのではなく頻繁に様子を見に行ったり、工事の進捗状況を共有したりしておくことで、理想の美容室開業に近づけるはずです。

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