内装工事

人気上昇!おしゃれな美容室の内装デザイン6例&費用を抑えるコツ

美容室の内装は、ヘアースタイルの仕上がりを連想させる大切な要素です。おしゃれな空間であるほど、美容室のセンスに期待を寄せてもらえるでしょう。その上、美容室は一般的な店舗と違い、一定時間お客様が同じ場所で過ごすため、心地良い空間である必要もあります。

そうはいっても「具体的にどんな内装デザインにしたら良いか分からない」と頭を抱えている美容室オーナー様は少なくありません。

この記事では「美容室の内装デザインをどのようにして決めたら良いのか」「美容室の内装デザインの具体例」「内装工事のコストを抑えるコツ」を解説しています。美容室の開業・改装計画を立てている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 

おしゃれな内装の美容室を作る3つのポイント

美容室の内装の様子

人気の出るおしゃれな美容室の内装デザインは、流行を取り入れている・とにかくおしゃれ、というだけではありません。

店舗の内装にはさまざまな種類があるので、美容室に来店するお客様の好みとマッチングさせる必要があります。美容室の内装を考える時には、以下の3つのポイントを順に押さえていきましょう。

1.ターゲット層を明確化しコンセプトを決定する

美容室の内装を決定する際には、まずその美容室に来て欲しいお客様を具体的にイメージしましょう。「物件が住宅街に近い場所にあるから、ターゲットはファミリー層」「オフィス街に近いから、メインはビジネスパーソン」といった感じで構いません。 

しかし、決まりきった層をターゲットとすることが正しいとも限りません。「住宅街にあえてお父さん・おじいちゃんが入りやすい美容室を作る」とか、「オフィス街に女性専用の美容室を作る」といった感じでも良いでしょう。 

ターゲット層を絞ることで、これからつくりたい美容室はどんな店なのかが見えてきます。これが美容室のコンセプトです。内装の好みは、お客様一人ひとり異なりますが、誰に向けたどんな美容室を作るかによって、ある程度イメージを固められます。 

2.コンセプトをはっきりさせる

ターゲットとコンセプトが見えてきたら、コンセプトをよりはっきり鮮明にしましょう。例えば、「忙しい大人の女性向け美容室を作る」と仮定します。

その場合、目指すのは「短い時間でヘアースタイルを整えられる美容室」でしょうか? それとも「ゆっくりと日頃の疲れを癒やせる美容室」でしょうか? 同じ忙しい大人の女性でも、通いたいと思う美容室は異なります。

美容室のコンセプトをより鮮明にすることで、どんな内装にすれば良いのかをさらに考えやすくなるでしょう。

3.統一感のある空間にする

コンセプトがはっきりしたら、具体的にどんな系統の内装にするのかを考えていきます。種類は、ナチュラル系、シンプル系、ポップ系などさまざま。系統が定まったら、なるべく店内を統一感のある空間にしてください。 

内装デザインの系統に、美容師の服装や小物などを合わせると、より深い空間演出ができます。

注意するポイントは、内装にこだわるがあまりに、利便性を軽視しないことです。椅子の座り心地・鏡の大きさ・照明の明るさ・機器の使いやすさなど、実務に関係する部分については、お客様や美容師の使いやすさを優先させてください。

コンセプト別美容室の内装デザイン6例

ハサミとクシの写真

ここでは、美容室のコンセプトに合った内装デザインにするために、6例の内装デザインを紹介します。内装の系統が決まれば、壁の色や照明器具、機材や家具も選びやすくなるので、ぜひ参考にしてください。 

ナチュラル系内装のデザイン

ナチュラル系内装のデザイン

木材や天然の素材を前面に出したナチュラル系のデザインは、幅広い年齢層に好まれます。明るい色の木を使って、全体的に白やベージュなど明るい色を使用すれば、女性や子どもに好まれる優しい印象の美容室となるでしょう。 

同じナチュラル系でも、少し深みのある色の木を使ったり、アジアン小物やガラスを使うなどして演出をすれば、少しシックな美容室を演出でき、大人の男性も利用しやすい美容室になります。 

ポップ系内装のデザイン

ポップ系内装のデザイン

子どもが親しみやすい美容室を目指すなら、ポップ系の内装がおすすめです。照明を明るくして、赤・青・黄色・緑など、原色に近い色をたくさん取り入れると良いですね。

さまざまな色合いは人をワクワクさせますし、子どもの絵本やおもちゃを置く場合にも、空間と良く調和します。おもちゃ屋さんのような雰囲気にすれば、美容室が苦手な子どもでも、きっと楽しく過ごしてもらえるでしょう。

シンプル系内装のデザイン

シンプル系内装のデザイン

シンプル系のデザインは幅広い年代に親しまれますが、その中でも、モノトーンなど色味を抑えたクールな空間は大人の男性に人気があります。

モノトーンの内装は、シルバーやコンクリート、ガラス素材との相性も抜群です。単調な内装になりすぎないように、異素材を取り入れるのも、おしゃれな内装の効果的なテクニックです。 

アンティーク系内装のデザイン

アンティーク系内装のデザイン

実はアンティーク系にはたくさんの種類があります。例えば、伝統的なヨーロピアンテイストをイメージした内装は、高級感を求める大人の女性に人気。ゆっくりと丁寧な仕事がしたい美容室におすすめです。 

古材やアイアン、革やデニム生地などを使用したヴィンテージインテリアや、古民家を連想させるようなレトロな内装は、カジュアルな印象があり、年齢を問わず男女ともに人気があります。特に、若い男性でも入りやすい店舗となるのがポイントです。

ラグジュアリー系内装のデザイン

ラグジュアリー系内装のデザイン

リゾートホテルのロビーのような高級感のある美容室は、おしゃれに関心のある大人の女性向けです。美容室のコンセプトとしては「高価格だが美容へのサービスが充実している美容室」などでしょう。 

全体的に、色調は重厚感のある渋めの色合いがおすすめです。大理石や植物といった素材をプラスすると、ラグジュアリーな雰囲気がアップします。 

装飾に関しては、小物を複数置くよりも、目立つところにシャンデリアや大判の絵画など、厳選したアイテムを一つ置くと効果的です。 

SNS映えするデザイン

SNS映えするデザイン

SNS映えする内装デザインは、SNSを日常に取り入れている若い女性がメインターゲットです。ポイントは、派手さとインパクトの強さがある「モノ」だけに頼らないこと。「これは!」というファーストインパクトはたしかに大切ですが、それだけではすぐに飽きられてしまいます。 

人を惹きつける空間には、テーマや物語があります。例えば「お菓子の国に迷い込んだ女の子」「昭和の街にタイムスリップ」「西洋の城の中のお姫様」などはいかがでしょうか。ぜひ想像の翼をはばたかせて、どんな空間にしたいかを考えてください。 

お客様がSNSに載せたいと思うだけでなく、異空間に来てしまったような、テーマパーク的感覚を楽しめる内装づくりに挑戦してみてください。 

美容室の内装工事費用を抑える方法

女性が設計図を描いている写真

美容室の開業・改装にはまとまった資金が必要です。その中でも内装費はとても大きな割合を占めます。限られた資金で自分の思い描く美容室をつくるポイントは、「お金をかけるところ」と「かけないところ」をはっきりさせることです。

資金の割り振りをきちんと行っていれば、コストを抑えたとしても、後で後悔することなく、納得して自分の美容室経営に専念できるでしょう。 

居抜き物件を選ぶ

美容室の物件を探す際、なるべくコストを抑えたいのであれば、以前も美容室だった居抜き物件を選びましょう。設備が何もない状態のスケルトン物件は、自由度が高いというメリットがありますが、コストが高く工期も長くなります。 

居抜き物件なら、そのまま活用できる部分が多いため、コストがかからず、工期も短く済みます。ただし、不要な設備の撤去費用が必要なことも忘れてはいけません。 

居抜き物件だからといって、必ずしも場所が悪いとは限りません。自分の目で立地や集客面をチェックしましょう。 

▼参考記事
居抜き物件とは? 新規出店に活用するメリット・デメリットと注意点を解説

美容室内装の実績ある業者を選ぶ

コストを低く抑えたいなら、内装業者を選ぶ際に、美容室実績の多い業者を選びましょう。そうすれば、美容室の特性にあった内装設備を熟知しているため、美容室に不要な内装設備の提案が少なく、適正な内容の内装見積りになると思います。

業者のデザイン性や施工実績に不安がある場合は、ホームページで実績や口コミをチェックしたり、契約する前にじっくり担当者と話をしてみると良いでしょう。最初から一つの業者に絞るのではなく、相見積もりを取るなどしてじっくり検討するのも一つの手段です。 

見せ所を絞る 

チープに見せたくない、そんな思いでどこもかしこもこだわると、結果的に費用がかさんでしまいます。コストを抑えるには、見せ所を絞ることが重要です。

見せ所には、お客様が店に入って一番に目につく箇所や、お客様が長い時間を過ごすヘアドレッサー周りなどを選ぶと間違いありません。

大事な箇所には、見せたい素材を使ったり、ちょっと高級な装飾品をあしらったりすると良いでしょう。反対にあまり目立たないところには、コスパが良く扱いやすい素材をうまく使うと良いですね。 

オーダーメイド家具・機材をなるべく使わない

家具・機材に関しては、業者と相談しながら、コストパフォーマンスが良い品を積極的に取り入れていきましょう。オーダーメイドの家具・機材はどうしても高価になりがちです。また、業者から提案される機材・家具も、割高である場合が多いものです。 

大型量販店やネットショップでも、店舗に対応できる機材・家具はたくさん売っています。中古品でも良いものが出回っているので、リサイクル店やオークション、フリマアプリなどを上手く活用してみましょう。 

ターゲットを明確にしてから美容室の内装を決めよう

美容室の内装を決定する際に軸となるのは「自分の好み」や「一般的」なデザインではありません。美容室の内装デザインは、ターゲット層や店のコンセプトを明確にした上でよく考えましょう。 

ターゲット層やコンセプトがはっきりしていれば、内装だけでなくどんなサービスに力をいれたら良いのかが分かるので、今後の経営のヒントにもなります。 

内装工事には、まとまった資金が必要ですが、使うべき所とそうでない所をしっかり分けて、自分の納得できる美容室をつくってください。

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