経営ノウハウ

入りたくなる美容室とは?お店の外観で差別化するポイント

美容室を利用するお客様の中には、店の外観を気にして、入店をためらう方もいらっしゃいます。例えば、 

  • 近くにある美容室に行こうと思ったけど、何か入りづらくて
  • 思ったより年齢層が高いお店みたい
  • 外からお店の中が丸見えで落ち着かなさそう

このような事態を避けるために、本記事では「入りたくなる美容室」を目指す上で押さえておきたいポイントについてご紹介していきます。

これから美容室のお店づくりを考えている方はぜひ、参考にしてみてください。

入りたくなる美容室の外観に必要なポイントは3つ

おしゃれなお店の外観

思わず入りたくなる美容室とは、どんな外観なのでしょうか?

例えば、清潔感と親近感があり、遠くからでも瞬間的に「おしゃれ」だと分かる美容室は、思わず入りたくなってしまいます。 そういうお店は、「なりたい自分になれるかも」という期待感を抱かせてくれます。

お客様の体に触れる美容室で清潔感は最重要

お店の外観は、その美容室の第一印象を左右します。

美容室は「キレイになるため」「リフレッシュするため」に訪れたお客様の体に触れる場所なので、清潔感は最重要です。  

窓や外壁に汚れやシミがあったり、玄関前にゴミが落ちていたりしては、不衛生でマイナスな印象を与えてしまいます。

逆に、お店のアプローチに置かれたコンテナの草花がきれいに手入れされていたり、外から見える窓付近のセンスが良いと好印象につながるでしょう。

温かみや明るさで親近感を演出する

美容室の外観は、温かみや明るさを意識して、親近感を演出することを心がけてください。新規のお客様は、「どんな美容師さんがいるんだろう」「ちゃんと接客してくれるだろうか」と不安を感じているものです。 

そのため、美容室の外観には、お客様の不安を和らげてくれる親近感が求められます。  

お店のコンセプトやターゲット層に合わせながら、屋根や壁、ドアなどのデザインや色味を、温かみや明るさを感じられるようにコーディネートしてみましょう。  

夜間は、暖色系の温かみのある照明でライティングして、お客様をお迎えする「おもてなし感」を表現することもおすすめします。

美容室の外観の視認性を高くする

美容室の外観では、遠くからでも「おしゃれな美容室」と分かる視認性の高さが重要です。視認性が高いとは、パッと見て瞬間的に「おしゃれな美容室だな」と認識できることを言います。

美容室を休むことなく宣伝をしてくれる存在が「外観」だと考えてみてください。

清潔で親近感があり、おしゃれな外観は、お客様の視線を惹きつけ自然にお店のアピールをしてくれます。そのため、道行く人の目を惹きつける「視認性」が大切になるのです。

美容室の外観で店内の雰囲気やサービス内容がわかる

温かみのあるお店の外観

お店の外観から、お店のコンセプトや店内の雰囲気、サービス内容を知ってもらうことも大切です。それはお店の広告宣伝となり、集客へとつながっていくからです。

お店のコンセプトや店内の雰囲気が分かる

お客様は自分に合うお店かどうかを、できれば外観だけで判断したいと考えています。

店内に入ってしまってから、「思っていたのと違ったのでキャンセルする」のは誰しも気まずい思いをします。

外観と内装やインテリアは、統一感のあるデザインにしましょう。店内の雰囲気は、店頭に写真を貼ったり、動画を流したりして伝えるようにすると効果的です。 

大切なのは、常にお客様目線で施策することです。  

お客様に「このお店はしっかり私のことを考えてくれている」という印象を持ってもらうことを、お店のファンをつくる第一歩としましょう。

サービス内容やメニューの価格帯が分かる

初めてのお店に関心を持ったお客様は、サービス内容や料金に不安や疑問を持って当然です。  外観に接するだけで、お客様が不安や疑問を軽減できるようにしましょう。  

また、お店の外観で、「コスメ・ネイル販売」「ヘアケア相談実施中」などお店のPRをするのも効果的です。 

おすすめのツールは、スタンド看板です。  

スタンド看板は、非常に多くのデザインやカラーが流通しています。分かりやすくて見やすいものが多く、デザイン性も高くなっています。

また、オーダーメイドで作ったり、手作りで制作したりして、お店の個性を打ち出すのもおすすめです。

美容室の外観にターゲット層の求めるものを反映させる

おしゃれなお店の前で女性が一人立っている

お店のコンセプトからメニューの価格まで、ターゲット層のニーズとマッチしているお店は優れています。

お店の顔となる外観にも、来てほしいお客様のニーズを反映させる必要があります。  そうすることで、ターゲット層とするお客様が、思わず「入りたくなるお店」の外観にすることができるはずです。

ターゲット層について調査・分析する

まず、ターゲットとする客層について調査・分析して、求められる外観を想定するところから始めましょう。 

美容意識が高く、美容関連の消費金額も多い、30~40代の女性を例に考えてみます。F2層とも呼ばれる、この世代の女性たちには、以下のような傾向があると言われています。

  • 値段に関係なく自分にとっていいものは購入する。
  • ラグジュアリーブランド(欧米の高級服飾雑貨ブランド)への憧れがある。
  • 忙しさの中にもゆったり過ごす時間を設けるようにしている。
  • 美容サロンの接客では静かに過ごすことを望んでいる。

以上の点から、30~40代の女性たちには高級志向があり、落ち着いて過ごせる時間や空間を求めていることが分ります。  

このポイントを押さえて、ターゲット層に刺さる、美容室の外観を目指しましょう。 

参照元|~令和時代のオトナ女性~美容意識・行動調査、リクルートライフスタイル ホットペッパービューティーアカデミー 2019年

ターゲット層を意識したデザインや素材感

30~40代の女性をターゲットとした美容室をつくるには、 「高級感があって、落ち着ける」雰囲気が、マッチします。同時に繊細な女性にも受け入れられる清潔感や、店内に入りやすくするための親近感は必須です。 

専門業者にデザインや素材感を指示するとき、口頭でイメージを伝えるだけでなく、モデルとする建物の外観を可視化して共有しましょう。  可視化といっても難しい事ではなく、写真や動画を使うということです。  

こういう雰囲気がいいという建物があれば、実際に見てもらうことをおすすめします。

なりたい自分を実現できると感じられる

ターゲット層の志向を分析して、そこにマッチングさせた外観は、ターゲットとなるお客様の共感を得られるはずです。そして、お客様は「こういうお店なら、なりたい自分を実現できるかも」と期待します。  その期待感が、新規の来店につながるのです。  

お店のスタッフは、ターゲットとする客層に対して、技術や接客で「強み」をもっているはずです。お客様の期待を現実にするのは難しい事ではないでしょう。

ターゲットにマッチする外観で集客を成功させよう!

美容室の外観では、以下を意識してくださいね。

  • 清潔感 
  • 親近感=心理的ハードルが低い
  • 視認性の高さ

上記に加えて、お店のコンセプトやセールスポイントから設定したターゲット層にマッチする、デザインや素材感を加味していくのがベストです。 

美容室の集客アップにつながる外観とは、ターゲットとするお客様が「入りたくなるお店」にすることだと言えるでしょう。 ぜひ参考にしてみてください。

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