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コラム

保育士の仕事内容は?1日のスケジュールやお給料、やりがいなども合わせて紹介

はじめての転職

今回の記事では、保育士の仕事内容について解説していきたいと思います。

 

・保育士ってどんな仕事?

・保育士の主な仕事内容は?

・保育園以外にも働ける場所はある?

・保育士の給料は?

・保育士に向いている人はどんな人?

 

保育士を目指している方の中には、こういった疑問を持たれている方も少なくありません。その疑問に対して今回の記事では、一つずつ答えていきたいと思います。

これから保育士を目指す方も、現在保育士として働いている方も是非この記事を参考にしてみてください。

 

保育士とは?

保育士は児童福祉法第18条において、「登録を受け、保育士の名称を用いて専門的知識及び技術をもって、児童の保育及び児童の保護者に対する保育に関する指導を行うことを業とする者」と規定されています。

 

簡単に言えば、子供たちのお世話をしながら、子供たちが集団生活の中で生きていけるように食事や睡眠、排泄、衣類の着脱など、生活の中で基本となる習慣を身につけさせていくのが保育士の仕事です。

 

精神的にも身体的にも、子供の成長に深く関わることから、保育士の仕事は子供を発達させる上で非常に大事な役割だと言えます。

 

保育士の魅力ややりがい

保育士はたくさんの人から感謝されるやりがいのあるお仕事です。

ここでは保育士の日常の中での感動や、働くやりがいを紹介します。

 

子供の成長に感動

子供の成長を肌で感じることができるのは、保育士の特権です。

子供は日常の中でたくさんのことを感じ、自分で気づき、そして成長していきます。

 

・苦手だった逆上がりができるようになった

・折り紙が上手に折れるようになった

・歌が前よりも上手に歌えるようになった

 

など、保育業務の中ではたくさんの感動に出会うことができます。

 

特に行事やイベントがある保育園では、日常以上の感動に出会うことができます。

子供たちが一つの目標に向けて懸命に努力する姿には、心を動かされる保育士も少なくないはずです。

 

保育士は子供の成長を感じ、一緒に成長していくことができる素晴らしい仕事だということができます。

 

保護者から感謝される

保護者から感謝されるのも、保育士のやりがいの一つです。

保護者にとって保育士は自分以外で、自分の子供を成長させてくれる唯一無二の存在です。

 

保護者の方は育児のプロではありません。子供と成長していく中で、子供と一緒に学びながら育児を学んでいきます。そういった意味で保護者にとって保育士は「育児の相談相手」でもあるのです。

 

保護者の方と関係性を築いていくことは一朝一夕ではできないことです。

ですが、日常の中で子ども一人ひとりと真剣に向き合っていれば、保護者の方はその姿勢に必ず気づいてくれます。

 

お家での子供の成長を感じ、「あなたに担任の先生になってもらえて本当によかった」と言ってもらえるケースもたくさんあります。

 

人に感謝される喜びを感じると、保育士という仕事にやりがいを感じますよね。

 

保育士は社会貢献にも繋がっている

現在日本では共働きが世間一般に広まってきており、必ずしも保護者が子供の面倒を見れるとは限らない世の中です。社会的にも待機児童が増えてきており、これからますます問題は深刻化していくとみられています。

 

保育士という仕事は、そんな共働きの家庭を助けることが出来ます。

近年、保育士が不足していることからも、これから保育士の需要は高まり給料も上がっていく可能性があります。

 

社会的に価値がある保育士という仕事は、非常にやりがいを感じることができる仕事だということができます。

 

保育士の仕事内容

次に保育士の具体的な仕事内容と、1日のスケジュールを見ていきましょう。

 

具体的な仕事内容

平成27年に厚生労働省が発表した「保育士等に関する関係資料」を見ることで、具体的な仕事内容を知ることができます。

出典:https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf

 

仕事内容は子供たちのお世話(スキンシップ、食事や排泄のお手伝い、寝かしつけ 等)の他にも事務作業や行事の準備・計画、掃除や職員間でのコミュニケーションなど、さまざまな業務があります。

 

他にも・・・。

日案、週案、月案、連絡帳の記入、個人指導案・記録、年間計画、クラスや保育園だよりなどやらなければいけない事は、他業種と比較すると非常に多いです。

 

業務時間が最も多いのは子供たちとの「室内遊び」で平均62.6分、次いで「会議・記録・報告(施設内の活動)」で平均52.5分でした。

 

保育士の仕事はとにかく「チームワーク」が必須です。

そのため日常で会議を行いコミュニケーションを丁寧に取ることを心掛けています。

 

会議がない場でも、細かな上司への報連相は、保育士業務においてとても大切なことです。

 

保育士の1日のスケジュール

では、保育士は1日をどのようなスケジュールで過ごすのでしょうか?

 

ここでは、保育士業務のおおまかな1日のスケジュールを見ていきましょう。

 

【朝】

 

7:00 出勤。

園児の出迎え準備をするために、園児が登園する30分から1時間前に出勤します。

ここで、部屋の掃除や換気、保育士全体で1日のスケジュール確認などのミーティングを行います。

 

7:30 園児の登園開始

園児が登園を開始します。一人一人に挨拶を忘れることなく、笑顔で対応していきます。

ここで顔色や表情を見て、健康チェックを行います。万が一、体調が優れない子がいた場合は、その場で対応するか保護者との相談の末、登園をお断りしなければなりません。

 

9:30 園児たちと朝の会

ここで挨拶や出席確認、体操などを行います。

保育士同士では園児の登園の際に気づいたことをシェアし、報告し合います。

 

10:00 クラス別保育

クラスに分かれて保育を実施します。年齢や季節に合わせてお歌を歌ったり、絵本の読み聞かせをしたりします。この時間で工作やお絵描きを行うこともあります。

 

【昼】

 

12:00 昼食

昼食の準備として、園児には手洗いを徹底させます。一緒に給食を食べながら食事の様子を見守るだけでなく、好き嫌いをして残してしまう子に対しての指導や、橋の持ち方の指導なども忘れてはいけません。最近はアレルギーを持っている子も多いため、アレルギーを起こす食材が除去された「除去食」などが配膳されているか?細心の注意とチェックが必要です。

 

13:00 休憩

昼食の後片付けを行い、園児をトイレに行かせ、寝かしつけた後、ここで初めて休憩に入る事ができます。しかし、保育日誌や連絡帳の記入、行事の用意などを行いながら休憩を取るため、完全な休憩とはいきません。

 

15:00 おやつタイム

おやつの準備や、食べ終わった後の片付けなどを行います。ここでも昼食同様、単に一緒に食べるだけでなく、指導をすることも忘れてはいけません。

 

【夕方】

 

16:00 帰りの会

絵本の読み聞かせや、さよならの挨拶をしながら保護者のお迎えを待ちます。

お迎えのピークは17:00~17:30ほどです。引き渡し時に、その日の子供の様子やできるようになったことを伝えます。

 

17:30 掃除・デスクワーク

お見送りが終わり次第、園の掃除やデスクワークに入ります。

保育日誌だけでなく、園児の成長記録をまとめたり、指導計画書などの作成を行います。明日の計画やスケジュール確認もこの時間で行います。

 

19:00 退勤

ここで保育士が退勤になります。

仕事が終わっていない場合は、残って仕事を終わらせるか、持ち帰りでの業務に切り替えるかを選ぶ事ができます。

保育園や保育士の経験年数により、スケジュールは異なりますがほとんどの保育士がこのようなスケジュールで日々の業務を行なっています。

 

保育士の仕事場は保育園だけじゃない

保育士の仕事場は保育園だけではありません。

ここでは保育士が、通常の児童保育園以外で働くことができる保育園を紹介したいと思います。

 

それは以下の4つです。

 

・企業内保育園

・小規模保育園

・院内保育園

・夜間保育園

 

一つずつ見ていきましょう。

 

企業内保育園

企業内保育園とは、企業の中に併設された保育所のことを指し、企業で働く従業員の方の子供を預かる保育園です。

 

企業内保育園は、施設形態によって以下の3種類に分類されます。

 

【認可保育所】

児童福祉法に基づいて国が定めた基準を見たし、自治体に認可された保育施設です。

開設するには最もハードルの高い保育所ですが、国からの助成金が出ます。

基準項目としては、施設の広さ、保育士の数、調理・防災・衛生管理などが項目として定められています。

 

【認可外保育所】

自治体から認可を受けていない保育施設のことです。

国が定める基準項目を満たしていないので、国からの助成金は出ません。

ですが、自由度が高く開設するのも認可保育所と比較すると簡単です。

 

【企業主導型保育所】

上記の2つの保育所とは異なり、内閣府主導で行われている許可外保育所を指します。

企業で働く人の育児と仕事の両立支援が目的です。運営時間の調整や、複数の企業での共同運営なども可能です。保育士の設備費や運営費について助成金が出ることになっています。

 

企業内保育所が広まった背景としては、日本の労働力人口の減少があげられます。

出産後、子育てをする年齢層は、仕事にも慣れ始め売り上げに関わる仕事ができる貴重な戦力でもあります。

しかし、育児に時間を割かなければいけなくなるので、出産をした後は今までと同じように働けなくなってしまいます。そのため、育児と仕事の両立を支援するための取り組みの一環として、企業内保育園が始まりました。

 

実際に企業内保育園を導入している企業は非常に多いです。

また企業内保育園は、企業が保育施設を運営している場合、保育士の資格を持っていなくても働く事ができます。そのため、ピアノが弾けなくても問題がありません。

一般的な保育園に比べて子供の数も少ないので、ストレスも少なめです。

 

小規模保育園

小規模保育園は、0~3歳未満児を対象とした、定員が6人以上19人以下の保育園です。

 

一般保育園と業務内容に大きな差はありません。ですが一番の違いは、発表会やお遊戯会などの大きなイベントごとがない事でしょう。普段ピアノを弾く機会も少ないため、ピアノを弾けなくても問題ありません。

 

1人の保育士が担当する園児も少ないため、園児1人に対して手厚く保育を行う事ができます。ゆったりと保育がしたい、1人の子供に時間をかけたい方は小規模保育園で働くことをオススメします。

 

院内保育園

院内保育園は、病院に勤務する医師や看護師など、医療スタッフの子供を保育する保育園です。形態自体は前述の企業内保育園と大差ありません。

 

一般の保育園との一番の違いは、開演時間が長くシフト勤務であると言うことです。

医療の現場で働くスタッフは、24時間体制で働いています。そのため、院内保育園の開演時間も長くなり、夜間保育の実施などもあります。

 

夜勤がない場合でも、一般の保育園と比べて朝が早く、シフトによって勤務時間が大きく異なります。夜勤がある分平日休みが多いというのが院内保育園で働く人のメリットになるでしょう。

 

院内保育園では小規模保育園と同様、大がかりなイベントは少ないです。園児の定員数も一般の保育園と比べると少ないため、子供一人一人にじっくりと向き合う事ができます。

 

子供にとっても「第二のおうち」という感覚になるため、非常にアットホームな雰囲気で働く事ができます。一斉保育で子供とじっくり関われない、と悩んだ事がある方には理想的な職場と言えるでしょう。

 

夜間保育園

夜間保育園とは、働く人の都合で、夜間や深夜に家庭での保育ができない場合に、保護者に代わって子供を預かるサービスのとこを指します。

 

夜間保育は子供の寝かしつけなどが主な業務になるため、ピアノを弾くことはありません。主な業務の一覧を以下に載せておきます。

 

・食事や入浴のお手伝い

・おむつ交換やトイレのサポート

・寝かしつけ

・事務作業

・登園やお迎えの対応

 

などが挙げられます。

基本的にはシフト制で実施している施設が多く下記のように、他園にないシフト制で動くこともあります。

 

・11:00~20:30

・14:00~22:00

・18:00~2:00

 

また正社員だけでなく、保育士の資格を持っていればパート職員としても働く事ができます。

 

保育士は、待機児童問題など社会的なニーズの高まりから、これからも働ける場所が増えていくことがわかっています。そのため、将来性の見通しも持てる仕事だということができます。

 

保育士の給料

保育士の給料は世間的には少ないイメージを持たれています。

 

では、実際はどれくらいなのでしょうか?

 

令和元年、厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、保育士の平均月収は全国平均で24万4500円となっています。そこに年2回のボーナスを含めると、保育士の平均年収は363万4600円となっています。

 

 

20代の平均月収は約22.5万円ほど、30代の保育士さんと比較すると約2万円、40代の保育士さんとでは約3万円ほどの差が生じます。厚生労働省の発表では、大卒の初任給は約20万円なので、他職種と比べても20代のうちはそれほど差がないことがわかります。

 

一番年収が高くなるのは50代の411.9万円。

この年代では役職にも就き、任される責任も大きくなることから年収が最大になります。

 

保育士は働く年数を重ねるごとに月収やボーナスが上がっていく仕組みです。

現場での保育経験を積み、できることが増えるのと同時に給料も増えていきます。

 

昇給は非常に緩やかな傾向にあり、20代で22.5万円だった月収が、30代ではわずか2万円ほどしか上昇を見せていません。入社する年齢や時期にもよりますが、約10年かけてわずか2万円の上昇ではモチベーションも下がってしまいますよね。

 

仕事内容と給料が見合わないと感じストレスを抱えてしまう保育士さんが多いのは、この給料の上昇の緩やかさにあると言えます。

 

保育士に向いている人の特徴

では、保育士に向いている人はどのような特徴があるのでしょうか?

 

それは以下の5つです。

・人と接する事が苦ではない

・ ポジティブ思考

・ 健康で体力がある

・ 一つのことをやり遂げられる

・リアクションが大きく感受性豊か

 

一つずつ見ていきましょう。

 

人と接する事が苦ではない

冒頭から話している通り、保育士は人と話すことがとにかく多い仕事です。

 

・職員同士の日常からの報連相

・保護者の方と保育方針について話す

・子供との触れ合い

・お散歩先での地域の人や担当の人への挨拶

 

など、相手にする年代や性別はシーンによって全く異なります。

 

子供への指導も保護者への対応も、一筋縄でいくものばかりではありません。子供の目線に立って指導することも大切ですが、それだけでは子供の成長につながりません。保護者への対応も同様に、理不尽なことを言われることも多々あります。

 

そのため、人と接する事が苦手で、自分からコミュニケーションを取りに行くことを面倒くさがってしまう人は保育士には向いていません。

 

決して得意でなくても、「苦手ではない」事が非常に大切です。

 

 ポジティブ思考

保護者からのクレーム、理不尽な上司の対応などがあり、仕事がうまくいかなかったとしても前向きに捉え行動できる「ポジティブ思考」を持っている人は、保育士に向いていると言えます。

 

メンタルが弱く、ネガティブな思考になってしまい、気持ちが沈んでいるのが表に出てしまっては、子供たちを不安にさせることに繋がってしまいます。

 

それだけでなく、ネガティブな思考には日常の発言にもあらわれてしまいます。

 

「疲れた」「眠い」「面倒臭い」

 

などは周りの職員のモチベーションも下げてしまいます。

反対に、ポジティブな発言は周りを勇気づけます。

 

仕事が夜遅くまで続いた時「もう一息みんなで頑張ろう!」

誰かがミスをしてしまった時「ドンマイ!また挑戦しよう!」

 

保育士というチームプレイにおいて、周りを勇気づけ、元気付けることができる人は非常に重宝されます。

 

健康で体力がある

健康管理が重要であることは、全ての仕事を通して言える事ですが、小さな子供と関わる保育士という仕事においては特に大切になってきます。

 

小さな子供達はいつも、パワフルで元気いっぱいです。お世話やお外遊びに付き合う際にも、健康な体で体力がなければすぐにバテてしまうため、保育士としては失格です。

 

業務内容的にも長時間の労働になる事が多いため、健康な食事と、十分な睡眠を取り体力を養うことは非常に重要なことなのです。

 

 一つのことをやり遂げられる

責任感を持って、任された仕事を最後までやり抜く事ができる人は、保育士に向いています。

 

職業柄、任される業務内容が多いのが保育士の特徴です。

制作物で絵を描いたり、工作で折り紙を折るだけでなく、お遊戯会や運動会のダンスも考案し、練習をして、子供達に教えるという仕事もあります。

 

また、事務作業は単純なものが多く飽きてしまう物も多いです。

趣味であれば「飽きてしまった」の一言で終わりにしても問題はないですが、仕事となればそうはいきません。

 

仕事を全うするのが好きな人、最後まで責任感を持ってやり抜ける人は、現場では重宝されます。

 

リアクションが大きく感受性豊か

子供達は好奇心旺盛で、毎日小さな発見をしています。

 

そういった子供の気づきに耳を傾け、子供が話したくなるリアクションを取れる感受性が豊かな人は、保育士に向いています。

 

また、保育士自身が小さな子供の変化に気づいてあげることで、子供の成長を助けるだけでなく、自分自身も仕事を楽しむ事ができますよね。

 

子供と接する上でこの感受性は、一番大切なポイントです。

今は無いとしても、子供と一緒に日々を過ごしていく中で磨かれていく物です。

 

焦らずに自分の感受性を育ててあげましょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

 

保育士という仕事をさまざまな角度から見ていきました。

これから保育士を目指すという方も、現状保育士をやっているという方も、

自分なりのやりがいや楽しさを見つけて、理想の保育士に近づいていきましょう!

 

最後までご覧いただきありがとうございました。